松山英樹が大爆発3打差7位浮上 後半ハーフ28自己ベスト!予選落ち危機一転V争い
「米男子ゴルフ・ソニー・オープン・第2日」(15日、ワイアラエCC=パー70)
23位で出た松山英樹(28)=LEXUS=は1イーグル、6バーディー、3ボギーの65と伸ばし、通算9アンダーで7位に浮上した。単独首位のニック・テーラー(カナダ)と3打差。小平智は通算5アンダーで46位、木下稜介は4アンダーで57位となった。金谷拓実(22)=東北福祉大=は3アンダーで予選通過に1打届かず、石川遼(29)=CASIO=と香妻陣一朗は4オーバーに終わった。
松山が突然爆発した。10番から開始し、小技のミスで11番から3連続ボギーをたたいた段階では予選落ちもちらついた。ところが、アウトでは別人のようなプレーを展開。3番からバーディーラッシュをかけ、最後の9番パー5は2オンに成功してイーグルで締めた。
きっかけはキャディーの助言だった。14番あたりからショットに好感触をつかんでいたが、それでもパッティングの悩みは続いていたという。後半1番では大学の後輩でもある早藤将太キャディーに「握りをクロスハンドにしようかな」と相談。すると「やめといた方がいいと思います」といさめられ、思いとどまった。
これで吹っ切れたのか、3番で4メートル、4番では11メートルが入った。「早藤はいい判断だったんじゃないかな」。6番2メートル、7番6メートル、8番は再び2メートルを決めて3連続、そして9番のイーグルにつなげた。
後半のハーフ28は、日米両ツアーを通して自己ベスト。予選落ち危機から一転、優勝争いに入ったことに「ちょっと心臓がついていけないっすね」と目の色を変えた。ワイアラエは青木功が1983年のハワイアン・オープンで日本人男子として初めて米ツアー優勝を飾ったコース。松山は38年ぶりに歴史を上書きする可能性が出てきた。