世界に衝撃!ウッズ、事故で重傷 選手生命の危機 命に別条なしも…東京五輪絶望的
米西部カリフォルニア州ロサンゼルス近郊で23日午前7時(日本時間24日午前0時)過ぎ、米男子ゴルフのタイガー・ウッズ(45)が運転する乗用車が横転し大破した。ロサンゼルス郡保安官事務所などによると単独事故で、ウッズは両脚を粉砕骨折するなどの重傷で、右下腿(かたい)数カ所を固定する手術を受けた。意識はあり命に別条はないが、今後の競技への影響が懸念されている。
横転した車はフロントガラスが割れ、タイヤは外れかけ、付近の木々はなぎ倒されていた。保安事務所によると、ウッズは道路を北向きに走行していた。現場の道路は緩やかなカーブの下り坂で、中央分離帯を乗り越えて反対車線側の縁石に乗り上げ、複数回転げて道路脇に突っ込んだとみられる。
米メディアは23日(日本時間24日)、ウッズのスポーツタイプ多目的車(SUV)が横転した現場の様子を空撮映像で伝えた。現場は住宅街と緑地帯を隔てる4車線道路。低木が多い緑地帯に10メートルほど入った場所に、車は運転席側を下にして横たわり、ボンネットは開いたまま。前部の損傷が激しく、車種の見分けもつかないほどだった。中央分離帯の看板に衝突したのか、看板の一部とみられる残骸が路上に散乱していた。
事故の数時間後に開かれた記者会見で保安官事務所は、現場にブレーキ痕はなく、車は高速で走行していたとの見方を示した。飲酒運転の可能性を示す証拠は見つかっていないと説明している。車に乗っていたのはウッズ1人で、消防隊員らが器具で車両をこじ開けて救出、救急車で病院に搬送された。
現場に急行した捜査員は「私が名前を尋ねると『タイガーだ』と答えたので、誰だか分かった。冷静で落ち着いているように見えた。シートベルトは装着していた」と語った。
ウッズは昨年12月のエキシビション大会出場後、今年1月に腰部椎間板の手術を受け復帰を目指していた。今月18~21日に開催された米男子ツアー・ジェネシス招待(カリフォルニア州パシフィックパリセーズ、リビエラCC)では大会ホストを務め、最終日には表彰式に出席していた。
その後、22、23日に行われた俳優兼コメディアンのデビッド・スペード氏と元NBA選手のドウェイン・ウェイド氏にゴルフを指導するテレビ番組収録のため、ロサンゼルスに滞在していた。