タイガー・ウッズの自損事故は「市の責任」 地元弁護士が見解 米報道
米カリフォニア州ロサンゼルス近郊で男子ゴルフのタイガー・ウッズ(45)が重傷を負った自動車の単独事故について類似した事故を担当した同州の弁護士が「市に法的責任がある」との見解を示した。米全国紙USAトゥデー電子版が26日(日本時間27日)、伝えた。
元ロサンゼルス郡地方検事代理で、これまで10件を超える類似した訴訟を担当したニール・シャウス弁護士は、ウッズの車が横転、大破した事故現場となったランチョ・パロス・ベルデス市とローリング・ヒルズ・エステート市をつなぐ道路は長い下り坂で風が強く、過去に13件の事故が発生しているとの同郡保安官事務所の発表を引用。同紙の取材に対し、「これは、市が危険を伴う道路であるという警戒標識を設置すべきデータになりうる」とした上で「市が危険性を緩和する適正措置として、道路の再設計や信号の増設や法定速度の減少、スピードバンプの設置、リスク回避のためのさまざまな基準の作成を怠ったことにより起こった可能性があり、市が法的責任を負うべき問題だ」と主張した。
ウッズは23日朝に自ら運転する車で中央分離帯を越えて反対車線側の縁石に乗り上げ、道路脇に横転、大破。病院に搬送され、右すねや足首の手術を受けた。事故から一夜明けた24日、ロサンゼルス郡のビヤヌエバ保安官は記者会見で「純粋な事故だ」と強調し、ウッズが刑事責任に問われることにはならないとした。また、事故当時はシートベルトを着用しており、飲酒や薬物の影響もなく、無謀運転など罪を構成する事実は確認されていないと語った。
事故現場の法定速度は45マイル(約72キロ)だが、同紙は保安官の話としてウッズの車の速度は80マイル(約128キロ)だったと伝えている。