渋野日向子、遼イズムで一気に5位浮上 助言生かした!パー5すべてバーディー
「女子ゴルフ・ダイキン・オーキッド・レディース・第2日」(5日、琉球GC=パー72)
20位から出た渋野日向子(22)=サントリー=が6バーディー、1ボギーの5アンダー67と伸ばし、通算6アンダーで首位と4打差の5位に浮上した。石川遼の影響を受けた攻略法が的中し、すべてのパー5でバーディー奪取。一気に上位戦線に食い込んできた。西郷真央、森田遥が通算10アンダーで首位に並び、田辺ひかりが1打差の3位につけている。
遼イズムの実践が奏功した。石川からの助言を参考にしたクラブセッティングと冷静かつ的確なコースマネジメントが生きた。渋野が19年TOTOジャパンクラシック以来となる、4つのロングホールすべてでバーディー。「3打目の残し方、80~90ヤードの距離を残すことができたのでそれがパー5全部バーディーにつながった」と納得の笑顔を見せた。
中でも「すごく気持ち良かった」と振り返ったのは18番だ。前日は残り234ヤードから2オンを狙い、結果的にボギーとした。残り243ヤードだったこの日は「届かない距離だったので最初から刻もう」と判断。5番ユーティリティーで75ヤードを残し、3打目を1・5メートルにつけた。「かなり気分は楽になりました」と後半アウトの4バーディーにつなげた。
「届く以上は狙わない選択肢はない」という攻めのゴルフからの転換だ。不得手なバンカーなどのリスクを回避し、100ヤード以内の精度を上げることでスコアもアップさせる。ウエッジを4本に増やしたのもオフに合同練習を行った石川のアドバイスを聞き入れたものだ。
トップの位置を低くするスイング改造とともに米ツアー参戦を見据えてのチャレンジだ。「変化したり、新しいことに挑戦するのに、マイナスやネガティブな考えはない。むしろ楽しんでやっている」と自信を持って言い切る。
目標にしていた予選通過の“公約”は果たした。「悪くない位置にいる。上位の争いも楽しみながら、今、自分がやるべきこと、目の前のことに集中してやり切ることを目標にしたい」。2019年大王製紙エリエール以来、国内5勝目に期待が膨らむ。