渋野日向子、笑顔でギャラリーに感謝 13位も「皆さんの前でやれたこと楽しかった」
「女子ゴルフ・ダイキン・オーキッド・レディース・最終日」(7日、琉球GC=パー72)
通算6アンダー12位から出た渋野日向子(22)=サントリー=は3バーディー、4ボギーの1オーバー73とスコアを伸ばせず、通算5アンダー13位で2021年初戦を終えた。次戦は今週の明治安田生命レディースヨコハマタイヤゴルフトーナメント(12~14日、高知・土佐CC)となる。
不本意な1日だったに違いない。渋野は3バーディーを奪いながらも、4ボギーが響き、今週4日間で初めてのオーバーパー。「ボギーは多かったけど、パー5で取れましたし、合格でもないし不合格でもないという感じです」と控えめに自己評価した。
波に乗れない展開だった。出だしの1番で今週初めてフェアウエーを捕らえながら、第2打をグリーン左に外し、アプローチをミスしてボギーが先行。4番で3メートルを沈めて初バーディーを奪ったが、8番でまたしてもアプローチを寄せ切れずにボギー。ファンが期待した最終日の猛チャージはならなかった。
ゴルフの結果は納得がいかなくても、4日間ギャラリーの前でプレーができたことには、底抜けの笑顔を見せた。「本当に途中で投げ出したくなるような思いをすることもあったけど、ギャラリーがいてくれたからこそのバーディーもありましたし、久しぶりに皆さんの前でやれたことが楽しかった」と感謝の言葉を口にした。
21年の“開幕戦”は13位に終わったが、20年限りで青木翔コーチのもとを離れ、新たなスタートを切ったばかりだけに欲はかかない。「まだ理想というところには程遠いというか見つけられてもいない。自分自身で理想を作ることが大事と思う」と持論を展開した。
試行錯誤の中、次戦は今週の明治安田生命レディース。「この4日間でいいところもありましたし、悪いところも全部出たと思うので、それを復習して来週以降に向けて調整していけたら」。目指す高みへ向け、焦らず1歩1歩上がっていく。