山内日菜子が暫定3位急浮上 もう一人のヒナコ、年下・渋野に刺激

 「女子ゴルフ・Tポイント×ENEOS・第2日」(20日、鹿児島高牧CC=パー72)

 降雨によるコースコンディション不良のため、26人が競技を完了できずサスペンデッドとなった。21位から出たツアー未勝利の山内日菜子(24)=ライク=が67をマークし、通算8アンダーで暫定3位に浮上した。プレーを終えた中では65で回ったサイ・ペイインが通算11アンダーで首位。前日首位の高橋彩華は14番まで終えて通算10アンダーとした。21日は第2ラウンドの残りと最終ラウンドを行う。

 もう一人のヒナコが雨の中で躍動した。5バーディー、ノーボギーの67でホールアウトした山内が一気にV圏内に浮上した。今をときめく渋野と1字違いで読みは同じ。接点はないものの「結構、うれしさはあります。私も頑張ろうと思えます」と2学年下のヒナコの大活躍に刺激を受けている。

 4番で137ヤードから3メートル、6番は151ヤードを5メートル、8番も102ヤードから2メートルにつけ、前半3バーディー。後半も13番で77ヤードから1・5メートル、15番は100ヤードを1メートル以内につけるなどショットがさえた。「集中力がすごくあって、雨にも負けず、我慢強いプレーができました」と納得の笑みを浮かべた。

 レギュラーツアーに初めてフル参戦した19年の苦い経験が糧となっている。34試合で19度の予選落ち、賞金ランキング90位と結果を残せなかった。自身の課題を見つめ直し、同年オフからトレーナーと栄養士に指導を受ける。体幹を鍛え、食生活を改善したことで、打ち込みにも耐えられる体に変化。練習量は増え、ショットが安定するようになった。

 今季は下部ツアーが主戦場で、今大会は開幕3日前の16日に急きょ繰り上げで出場が決まった。宮崎市内のゴルフ場で後輩とラウンド中に連絡を受け、「信じられない気持ちでした。その日の練習でもいい感触だったので」と手応えとともに鹿児島入りした。

 絶好機到来に「今年のQTランキング(105位)ではレギュラーツアーに出られない。優勝して今後もレギュラーツアーで戦いたい」ときっぱり。明確な目標を胸に、もう一人のヒナコもシンデレラストーリーを駆け上がる。

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