石川航が予選初突破!ツアー挑戦9戦目、兄・遼と同じ1アンダー 後輩・中島にも刺激

 「男子ゴルフ・関西オープン・第2日」(23日、有馬ロイヤルGC=パー71)

 アマチュアの石川航(21)=日体大4年=が3バーディー、1ボギーの69で回り、通算1アンダー、53位で自身初の予選通過を果たした。兄の遼(29)=CASIO=も同スコアでフィニッシュ。首位には谷口徹(53)=フリー=と石坂友宏(21)=日本ウェルネススポーツ大学=が通算10アンダーで並んだ。谷口が優勝すれば記録が残る1985年以降3位の年長Vとなる。

 航にとっては9戦目となる男子ツアー挑戦で、初めての予選通過。兄弟で週末のプレーを決めた。伝え聞いた遼も「あさって(上位になって2人で)アウトから回れるように」とやる気倍増だ。

 1オーバーからスタートした航は通算2オーバーでハーフターン。しかし2番以降は「パーで粘っていれば、いつかバーディーが来るかなと思ってプレーした」と、ホールを重ねていった。

 すると11番で3メートルのバーディーチャンス。これをきっちり沈め、さらに14、17番でスコアを伸ばした。終わってみれば兄と同スコアの通算1アンダーだ。

 着実に力を付けこの日、プロの試合では初めてとなる60台だ。この成長の支えに、航がまず名前を挙げたのが日体大の1学年下で、プロに交じって優勝争いを繰り返している中島啓太だった。

 「ここ1年くらい特に、プライベートでも仲がいい。マネジメントや食事のアドバイスなどももらえて、尊敬する存在」という。

 もちろん、兄もだ。この日も成績にかかわらずメディアの中心にいる遼を「ずっと憧れ。そこに近づくため、ゴルフをやってきた」と航。

 それでもこの日のプレー同様「兄の(ファンを魅了する)スタイルは追わなくていいかな。僕はパーを取って粘るゴルフをしていきたい」と兄からの“独立宣言”も。2週続いたトーナメント。「楽しいな、と。プロとして実力で来られるようになりたい」とQT受験も明言。まずは3日目。兄弟プロ誕生への弾みをつける。

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