小田孔明がコロナ疑惑吹き飛ばす好プレー 「64」マーク39位から5位に浮上
「男子ゴルフ・関西オープン・第3日」(24日、有馬ロイヤルGC=パー71)
スーパーカムバックだ。2アンダー、39位からスタートした小田孔明(42)=フリー=が、出だしの10番でチップインイーグルを決め流れをつかむと、その後も5バーディー、ノーボギーの64というビッグスコアをマーク。通算9アンダーとし、ホールアウト時点で5位にジャンプアップした。
しかしカムバックは、このスコアだけではない。小田は開幕2日前の20日、練習ラウンド直後に「38度の熱が出た」というアクシデントに見舞われた。
「すぐにJGTOに連絡を入れ、PCR検査を受けたいと言いました」。病院に行ってから丸一日、ホテルの自室で待機した小田。「アマチュアの子と練習ラウンドしてたので、山下(勝将)君と植田(晃大)君も水曜日(21日)は、練習ができなくなった。申し訳なかったし、もし陽性なら僕のせいで試合が止まる可能性もあった」と、気をもんだ。
水曜日の午後になって、陰性と判明。試合にも無事、出場できることになったが「火曜日には『終わったな』と思いましたから、出られただけでよかった」はずが、3日目を終わって優勝争いと言える位置にまで上がってきた。
何より「山下君と植田君が予選を通ってくれたのがうれしかった」と、若手に気を配った小田。もちろん賞金王となった2014年以降、遠ざかっている優勝も欲しい。「兵庫県は相性がいい」と、せっかくのラッキーは存分に生かす心づもりだ。