19歳・山下美夢有 史上最年少2週連続Vへ王手 通算9アンダーで単独首位浮上
「女子ゴルフ・フジサンケイ・レディース・第2日」(24日、川奈ホテルGC富士C=パー71)
9位から出た山下美夢有(19)=が7バーディー、1ボギーの65を出し、通算9アンダーで単独首位に浮上。最終日は初優勝したKKT杯バンテリンレディースに続く2週連続Vを目指す。2021年3勝をマークしている稲見萌寧が67で回り、通算8アンダーで2位。大会連覇を狙う申ジエ、田辺ひかりが通算7アンダー3位から逆転を狙う。
最終18番、ギャラリーの興奮が最高潮に達した。山下がカップ左14メートルのスライスラインを読み切り、有終のバーディーフィニッシュ。大きな拍手を浴びながら自分のパットに目を丸くして驚き、白い歯を見せて笑った。
「今日は18番のようにロングパットがよく入ってくれました。ティーショットもすごく安定していました」
飛ばし屋の原英、渡辺と同組だったが、パー5でスコアを伸ばすゴルフスタイルを貫いた。4番で残り68ヤードの第3打を4メートルにつけてバーディー。12番は第3打を2メートル、16番も第3打を3メートルに乗せてリーダーズボードを駆け上がった。
「2人が飛ぶのは知っているので、しっかり自分のゴルフをしようと思った。パー5で全部(バーディーを)取れてよかったです」
発奮材料がある。仲がいいアマチュアゴルファーの弟・勝将(まさゆき)さん(近大)が男子ツアーの関西オープンでこの日21位と奮闘中。「毎日弟と連絡を取って『頑張ろう』と話しています。弟に負けないように頑張りたい」と目線を上げた。
最終日に19歳266日で逃げ切り優勝を果たせば、初Vから2週連続の優勝は史上最年少となる。同期の笹生が20年初Vから2大会連続を19歳71日で達成しているが、その時は間に1週間の空白があった。「2週連続優勝はできたらいいかなという気持ち。明日は自分のプレーに集中して一つでもいいスコアで回れればいいです」。謙虚な言葉に闘志を込めた。