星野陸也 今季2勝目!屈辱晴らした C・キムと一騎打ちド根性勝利

 「男子ゴルフ・関西オープン・最終日」(25日、有馬ロイヤルGC=パー71)

 星野陸也(24)=フリー=が3バーディー、1ボギーの69で回り、通算14アンダーで昨年9月のフジサンケイ・クラシック以来、昨年と統合された今季2勝目を挙げ、ツアー通算4勝目を手にした。首位と3打差でスタートし、7年ぶりの通算9勝目を目指した小田孔明(42)=フリー=は終盤に崩れて通算9アンダーの7位。石川遼の弟でアマチュアの航(21)=日体大4年=は同1オーバー、兄と並び56位で終えた。

 柔和な大男だが、今週に関しては「やってやる!」がいつもの何倍も、体に充満していた。星野は18番、ウイニングパットを沈めると大きな達成感に、表情を緩めた。

 昨年はコロナ禍により中止となったこの大会。一昨年、星野はプレーオフの末、大槻智春に敗れた。「2年前の悔しさを晴らすために臨んだ」という。

 さらに前週、今年の初戦となった東建ホームメイトカップは予選落ち。屈辱が重なって迎えたこの試合は、優勝しか見えていなかった。

 だから、耐えられた。ハイライトは16番パー4だ。一騎打ちとなったC・キムと、ともに14アンダーで並んで迎えたこのホール。2人は2打目、仲良くグリーン手前の花道へ。ここで先に打ったC・キムのアプローチがピン上2メートル。より近くから「難しくない」はずの、星野のアプローチはさらに上、8メートルと大きくオーバーした。

 「今までなら、落ち込んで外していた」という失敗直後の長いパーパット。しかし「ここで負けたくない」と、まさにど根性でねじ込んでガッツパーセーブ。これに気押されたように、C・キムがパーパットを外した。

 再び同スコアとなった18番では、先に打ったC・キムがティーショットを右に曲げ、ロストボールで勝負ありだ。ただ『思い』だけの勝利ではない。

 目標とするPGAツアーでの活躍を見据え「体に抵抗のないスイング」に取り組み、ようやく試合で形になってきた。

 これで賞金ランクも2位に浮上。世界ランクは100位以内に再浮上することが濃厚だ。「30歳でもいい」。しっかり準備してアメリカに乗り込むべく、まだまだ日本で勝利を重ねる。

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