松山英樹「身が引き締まる」東京五輪金へ誓い新た 菅首相から内閣総理大臣顕彰
米ゴルフ、マスターズ・トーナメントで日本男子として初めてメジャー大会を制覇した松山英樹(29)=LEXUS=が30日、首相官邸で菅義偉首相(72)から内閣総理大臣顕彰を授与された。ゴルフ界での内閣総理大臣顕彰受賞は1987年の岡本綾子以来、34年ぶり2人目の快挙。返礼としてサイン入りの帽子を手渡した松山は式典後、「身が引き締まる思いだ。東京五輪の金メダルを目指して頑張りたい」と決意を述べた。
マスターズ王者の証であるグリーンジャケットに身を包んだ松山は、緊張した面持ちで顕彰式に臨んだ。菅首相から「素晴らしい快挙。東日本大震災以来、被災地を励まし続けた。震災10年の節目に、被災地と国民に勇気と希望を与えたことに感謝したい」と賛辞を贈られると、さらに表情が引き締まった。
首相からはマスターズ直後の日米首脳会談で、バイデン大統領から祝意を受けたとも伝えられた。1966年に創設され、国や社会に貢献し顕著な功績あった個人や団体に贈られる内閣総理大臣顕彰。その名誉をかみ締めながら、「マスターズを制したことがニュースになり、小さい子たちが優勝を目指したいと思ってくれればうれしい」と素直な感想を口にした。
式典後、記者団に「身が引き締まる思いです。(東京五輪まで)大事な試合もありますし、そこを頑張ってオリンピックでも金メダルを目指して頑張りたい」と決意を述べた。被災地への思いを問われ、「東日本大震災から10年というところで良い結果を出せ、勇気を与えられて良かった」と語った。
今後は再渡米し、13日からの米ツアー大会、20日から開催される今年のメジャー第2戦、全米プロ選手権に出場する予定。メジャー2連勝や、目標の一つとする世界ランキング1位への挑戦も注目される。「これからももっと努力を重ね、これまで以上に頑張っていきます」。発表した談話にも揺るぎない思いをにじませた。