渋野「コップンカー」ほほ笑みの国でスマイル全開 4打差14位スタート
「米女子ゴルフ・ホンダLPGA・第1日」(6日、サイアムCC=パー72)
渋野日向子(22)=サントリー=が5バーディー、1ボギーの68で回り、首位と4打差の14位で発進した。畑岡奈紗、上原彩子、河本結は69で20位につけた。64で回ったパティ・タバタナキットとアタヤ・ティティクルのタイ勢がトップ。1打差でナナ・マドセン(デンマーク)とアリヤ・ジュタヌガーン(タイ)が続いた。出場72人で予選落ちはない。
久しぶりの好スコアにスマイルをふりまいた。17番パー4は、1・5メートルを沈めてこの日5つ目のバーディー。キャディーに声を掛けられた渋野は、ニッコリと笑顔を返した。「今の調子としてはすごく上出来。納得のいくショットがあったので良かった」。ホールアウト後にそう話すと、最後は「コップンカー(ありがとう)」とタイ語で締めくくった。
求めてきた堅実なゴルフだ。1番でいきなりボギーをたたいたが、2番ですぐ挽回した。5番パー4はグリーンを外したが、3打目をきっちり寄せてパーセーブ。1アンダーで折り返すと10番パー5では正確な第3打からバーディーを奪うなど後半は3つ伸ばした。
今年は安定感を求めて新しいスイングに取り組み、ウエッジを4本に増やして短い距離の精度向上を図るなど試行錯誤を続ける。しかし国内でも4月からの米ツアー遠征でも、目立つ場面は少ない。最新の世界ランキングは五輪出場圏外の日本勢3番手に下がった。
果敢なプレーで人気を集めたメジャー覇者が、ボギーを一つに抑えたことを喜ぶ。初日の内容については「パーオンしなくてもパーを取れるゴルフができれば、オーバーパーを打たずに済む」と評価。ニュー・シブコの逆襲が始まる予感だ。