43歳・高山が首位発進 公傷制度でカムバック 青木功会長から激励も
「男子ゴルフ・プレーヤーズチャンピオンシップ・サトウ食品・第1日」(6日、西那須野CC=パー72)
ベテラン高山忠洋(43)=スターツ=が7バーディー、ボギーなしの7アンダー65で回り、佐藤大平、H・W・リューと並び首位発進した。52歳の手嶋多一が6アンダー66で4位。石川遼、金谷拓実は1アンダー45位と出遅れた。
ベテランのコースマネジメントが光った。高山が屈指の難コースとして知られる西那須野CCを頭脳戦で攻略。ボギーなしの7アンダーとロケットスタートを決めた。
「戦略性が高いコースなので、今日はリスクを冒しすぎないように頭を使って回れた」。インスタートの11番は10メートルのバーディーパットが残ったが、先に打った同伴プレーヤー2人のパットを参考にして見事カップイン。その後も「逃げ道を残しながらティーショットを打っていった」と6個のバーディーを加えた。
ギリギリの戦いが続いている。18年夏に「中心性漿液(しょうえき)性脈絡網膜症」という目の病気で戦列を離脱。冬に手術を受けた。19年の試合出場はなく、昨年9月に特別保障制度(公傷)を利用してツアーにカムバック。今大会を含め残り2試合で83万190円を稼げば、16年間維持したシードを守ることができ、3試合目以降も出場可能になる。
前日の5日、ロッカーで青木功JGTO会長に尻をたたかれたという。「勝ちにいくくらいで来いと激励してくれた。自分のゴルフができないと悔いが残る。コース挑戦をテーマに一生懸命やりたい」。今、目標はしっかりとその目に見えている。