片岡尚之がビックリ初V 9位から逆転、ツアー4戦目23歳若武者が大混戦制した

 「男子ゴルフ・プレーヤーズチャンピオンシップ・サトウ食品・最終日」(9日、西那須野CC=パー72)

 ツアー4試合目の出場で、9位から出たサッカー元日本代表DF内田篤人氏(33)似のイケメン、片岡尚之(23)=フリー=が5番からの3連続を含む6バーディー、2ボギーの68で回り、通算15アンダーで初優勝を果たした。宮本勝昌、時松隆光、植竹勇太ら5人が2位。石川遼(29)=CASIO=は金谷拓実らと並び、通算13アンダー7位にとどまった。

 目の前で起こったことが信じられなかった。片岡尚は同年代の清水や大岩に祝福を受けても、ぎこちない笑みを浮かべるだけ。「優勝できるとは思っていなかった。最後まであきらめないでプレーしてよかったです」。少し恥ずかしそうに喜びの言葉を選んだ。

 通算15アンダーでホールアウト後プレーオフに備えてパット練習をしようとしたが、まったく集中できず、18番グリーン奥で後続のプレーを見守った。最終組の宮本がパーパットを外した瞬間に初優勝が決定。「その瞬間はうれしい気持ちとびっくりという驚きでした」と自分の心に問うように振り返った。

 山あり谷ありのラウンドだった。5番から3連続、9番もバーディーを奪ったが、甘くはなかった。17番で第1打を右斜面に落としてボギー。18番は練習を積んだ低い球で第1打をフェアウエーに置き、必死でパーをセーブ。全力プレーの後に朗報が待っていた。

 2歳でゴルフを始め、史上最年少14歳で北海道アマを制するなどジュニアから頭角を現した。仕事を持ちながら毎日練習場への送迎や栄養満点の食事を作ってくれた母・美架さんの支えが大きく「今の自分があるのは母のおかげ。感謝してもし切れない」と一語一語に思いを込めた。

 ツアー4試合目で初優勝を果たし、洋々たる前途が広がる。松山英樹は東北福祉大の大先輩にあたるが「自分も続けるようにもっともっと実力をつけて同じ舞台で戦いたい。まずは今日の優勝がまぐれと言われないように2勝目、3勝目を挙げたい」。初開催の選手会主催大会で男子ゴルフ界待望の新星が飛び出した。

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