松山英樹がマスターズVから1カ月ぶり復帰 ギャラリー1万人超からの祝福に感慨
「米男子ゴルフ・AT&Tバイロン・ネルソン・第1日」(13日、TPCクレイグランチ=パー72)
4月のマスターズ・トーナメントで初優勝し、日本人で初めてメジャーを制した松山英樹(29)=LEXUS=が1カ月ぶりにツアーに復帰。5バーディー、1ボギーの68で回り、4アンダーで首位と5打差の54位発進となった。ジョーダン・スピースとJ・J・スポーンの米国勢が9アンダーでトップに並んだ。
フィーバーは続いていた。米国外の強豪を集めた午後の組に入った松山は、1番ティーで「マスターズチャンピオン!」と紹介され、入場を許された1万2500人のギャラリーから大歓声を浴びた。「(同組で世界ランキング3位の)ジョン・ラームよりも多かった。うれしかった」とはにかんだ。
テレビカメラが全ホールを追い掛け、すれ違う選手が次々に声をかける。プレー後は複数のインタビューが設定され、大勢の報道陣が次々と質問を浴びせた。
復帰第1ラウンドは感触を確かめるように、慎重にホールを重ねた。1カ月ほどの休養明けの1打目は3番ウッドを選択し、約280ヤード先のフェアウエーを捉えた。「どこに飛ぶか不安だった」と緊張していた表情が少し緩む。次をピン右に置き、2パットで無難にパーとした。
後半は徐々にショットが決まりだし、10番は50センチ、11番は3メートル、12番パー5は第2打を3メートルにつけて3連続バーディー。結果には、まずまずといった表情だった。
ファンの歓迎ぶりには「マスターズで勝ったことを毎ホール毎ホール、(おめでとうと)言ってくれたのでうれしかった。マスターズに勝つって、すごいことなんだなって改めて思った」と感慨深そう。だが、優勝気分はここまでだ。「ショットは、ちょっとずつは打てている。あとはパッティングがしっかり決まってくれれば上位に行ける」。取材後の練習姿は勝負師モードに戻っていた。