有村智恵が量産6バーディー 上田Vに刺激、攻めのゴルフで今季初の首位発進
「女子ゴルフ・ほけんの窓口レディース・第1日」(14日、福岡CC和白C=パー72)
ツアー通算14勝の有村智恵(33)=日本HP=が6バーディー、ノーボギーの6アンダー66をマークし、首位タイの好スタートを切った。トップにはツアー未勝利の吉田優利が並ぶ。1打差3位に大里桃子、さらに1打差の4位に2021年4勝の稲見萌寧、ささきしょうこ、石川明日香の3人が続いている。
経験豊富な33歳が久々に存在感を発揮した。6バーディーを量産した有村が今季初の首位発進。「先週までメンタルの面でブレーキをかけていた。今日は自分のリミットを外し、思い切りやることができた。この結果は大きな自信になった」と手応えを口にした。
ショットの調子が上がらない中、手前から安全にいき過ぎ、バーディーを取り切れないケースが多かった。「どこかで絶たないといけない」と今週からピンを果敢に攻めるゴルフに切り替えた。
「すごく大きかった」と振り返るのが、序盤1、4、5番のパーセーブ。いずれもグリーン奥に外したが、寄せてパーを拾った。練習ラウンドで奥からのアプローチを繰り返した成果だった。
2週前に同じ熊本出身で1学年上の上田桃子が2年ぶりに優勝し、刺激を受けた。「正直、今は昔ぐらい優勝したい欲はある」と有村も勝利に飢えている。「今の女子ツアーは誰が勝ってもおかしくない。自分で壁をつくらないようにしたい」。残り2日間も攻めの姿勢を貫き、18年7月以来となる15勝目を手にする。