松山英樹は39位 ショットに精彩欠き「今の状態は優勝狙う感じではない」
「米男子ゴルフ・AT&Tバイロン・ネルソン・最終日」(16日、TPCクレイグランチ=パー72)
松山英樹(29)=LEXUS=は4バーディー、2ボギーの70で12アンダーとし39位だった。66で回った29歳の李京勲(韓国)が通算25アンダーでツアー初優勝。賞金145万8千ドル(約1億5900万円)を獲得した。
悪天候に見舞われた最終日、松山は順位こそ上げたものの39位にとどまった。「何も良くなかった」。フェアウエーキープ率は5割、パーオン率は6割強とショットに精彩を欠いた。
インの前半に二つ伸ばしたが、後半はグリーンを外した2番、6番で寄せ切れずにボギーとするなど足踏みした。念願のメジャー制覇を果たしたマスターズ・トーナメント後は約4週間のオフをとり「まだフィーリングが戻っていない」。マスターズでは輝いたグリーン周りのショットの精度が今大会は72位と、足を引っ張った。
大会前は「マスターズに勝ったことで少し余裕ができた」と穏やかに語っていたが、4日間を終えての表情は険しい。「ここまで悪くなるんだなと思った。今の状態は優勝を狙う感じではない」
ただ、マスターズ前週も「期待はゼロ」と表現していた。メジャー2連勝が懸かる20日からの全米プロ選手権へ、自らを見る目は厳しくなる。「しっかりと準備して、少しでも良い状態で臨みたい」と、これまでと変わらない姿勢で快挙に挑む。