石川遼が3位急浮上 当日最少スコアも笑みなし反省「取りこぼしあった」
「男子ゴルフ・ゴルフパートナー・プロアマ・第2日」(21日、取手国際GC=パー70)
25位から出た石川遼(29)=CASIO=が8バーディー、1ボギーの63をマークし、通算11アンダーに伸ばし、3位に浮上した。首位タイからスタートした大槻智春(31)=真清創設=が7バーディー、1ボギーの64と伸ばし通算16アンダーで単独首位に立った。1985年以降の男子ツアーで予選ラウンドの最少ストローク。ショーン・ノリス(南アフリカ)が68で4打差の2位につけた。
最大瞬間17・6メートルの強風の中、石川が25位から3位に急浮上した。1番こそ落としたが4番で6メートルのパットを沈めるなど3連続バーディーを奪い、パー5が続く9番からも3連続。16番で6メートルを決めるなど「長いパットが入ってくれた」。63は第2日の最少スコアだ。
笑みはあまりない。理想は高く、幸運が絡んでの好スコアよりも根拠のあるプレーを求めているという。「12番は2メートルのパットを外した。13番はフェアウエーから5メートルにしかつけられなかった」。風対策で取り組んできた低いドローボールなどを試しながら、マネジメントと改造中のスイングに力点を置いて回り「取りこぼしがあった」と反省した。
一般のアマチュアと一緒に回る形式の今大会は質問に答えたり、グリーンでラインを読む手伝いをしたり。10代から看板選手として積んできた経験が生き、「ホスト役」と自身のプレーを両立させている。2020年から続く今シーズンは3位が最高。通算18勝目も視界に入るが「まだ半分。優勝争いに入れるように」と慎重だった。