稲見萌寧がぶっちぎりV 五輪代表入り見えてきた!今季12戦5勝でランク上位確実

 優勝杯を手に笑顔の稲見萌寧
 同組の永井花奈と抱き合う稲見萌寧
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 「女子ゴルフ・中京テレビ・ブリヂストン・レディース・最終日」(23日、中京GC石野C=パー72)

 単独首位で出た稲見萌寧(21)=都築電気=が、4バーディー、ノーボギーの68で回り、通算15アンダーでツアー通算7勝目、今季6勝目を挙げた。2021年は12戦5勝で東京五輪代表入りが現実味を帯びてきた。6打差の2位に大里桃子、さらに1打差の3位に古江彩佳が入った。今大会は悪天候により36ホールに短縮されたため、加算される優勝賞金は75%の945万円となる。

 他を全く寄せ付けなかった。61をマークした前日の貯金を生かし、ぶっちぎりでの完勝劇。2位と6打差をつけての最終18番グリーン、30センチのウイニングパットを沈めた稲見は、両手を掲げてようやく笑顔を見せた。

 「いい意味でも悪い意味でも昨日と比べないよう、今日は今日と割り切ってやっていた」。ツアー新記録13バーディーを奪った第1ラウンドから一夜明け、新たな気持ちで臨み4週ぶり勝利を手にした。

 今年12戦5勝と圧倒的な強さを持続するが「あまり自分では分からない。調子がすごくいいわけではない」という。ただ「負けたくないという気持ちが強い」と生来の負けず嫌いの性分と飽くなき向上心が原動力だ。

 「ゴルフに関しては完璧主義者」と自認する。シーズン中も月曜日からトレーニングを欠かさない。「気持ち悪い」と口にしては、納得するまで球を打ち続ける。この日キャディーを務めた奥嶋誠昭コーチが「もう帰りたい」と音を上げるほどの練習の虫だ。

 優勝を重ねるたびに世界ランキングも浮上。現在は日本勢4番手だが、今回の優勝で古江を抜くことは確実。米ツアー出場中の渋野の成績次第では一気に畑岡に続く2番手となり、東京五輪代表圏内に入る可能性がある。

 稲見は「出場したい願望はすごくあるが、そこがゴールではない。目の前の一試合一試合を大切にし、その結果出場できれば」といつもの慎重な言葉を繰り返す。一方で「五輪は日の丸を背負って、数少ない人しか出られない試合。出場できたら名誉なこと」と前向きな姿勢も示した。

 代表は6月28日時点の世界ランキングで決まる。「ここで勝利数が止まらないよう、毎週上位でプレーして勝ち続けたい」。残り1カ月強、勝利に貪欲な稲見が五輪代表の座を巡る熱い戦いを盛り上げる。

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