松山英樹が乱調…今年自己ワーストタイ「76」で23位後退 メジャー2連覇崖っぷち

 「米男子ゴルフ・全米プロ選手権・第3日」(22日、キアワアイランドリゾート=パー72)

 松山英樹(29)=LEXUS=は76と崩れ、通算1オーバーで23位に下がった。首位とは8打差に開き、4月のマスターズに続くメジャー2連勝はかなり厳しくなった。米ツアー44勝、メジャー5勝のフィル・ミケルソン(米国)が通算7アンダーに伸ばしトップを守った。逃げ切ればメジャー史上最年長優勝。

 松山のメジャー2連勝に赤信号がともった。前半は快調にバーディーを重ね一時2位まで上がったが、後半は突然乱調で終わってみれば76。プレー後は中継局を含む報道陣の前を素通りし、練習もせず、ぶ然とした顔で帰りの車に乗り込んだ。

 悪夢は11番パー5のボギーから。続く12番はピン上13メートルから最初のパットが3メートルもオーバーし3パット。13番は1打目を左ラフに打ち込むなど4オンのダブルボギーにした。さらに14番はグリーン奥からの寄せをミス。4ホールで5つ落とし、最終18番も8メートルを3パットのボギーにした。

 76は2021年の自身ワーストタイスコア。4つ伸ばした前日と比べると風は穏やかだったが、「今の調子ではちょっときつい部分がある」と語っていた通りの結果になった。

 前半はファンの歓声に手を上げ、笑顔を見せるシーンもあったが、途中からは古傷の首筋や背中を気にしたり、ストレッチを繰り返したり。メジャー史上最長のコースはマスターズ王者に容赦なく襲いかかった。

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