「男子ゴルフ・ミズノオープン・第２日」（２９日、ＪＦＥ瀬戸内海ＧＣ＝パー７２）

　首位から出た宮本勝昌（４８）＝ハートンホテル＝は強い風もあって７１と伸び悩んだが、通算１０アンダーで日本勢最上位の２位。今月に入って３度目の最終日優勝争いで２年ぶりの通算１３勝目を目指す。首位は７つ伸ばして通算１３アンダーにしたジュビック・パグンサン（フィリピン）。今大会の上位２人には７月の全英オープン出場権が与えられる（有資格者を除く）。

　「今日は何も考える余裕がなかった。すいません」。宮本が報道陣に謝った。

　９アンダーを出した前日から一転、１つしか伸ばせなかったことではない。取材に囲まれると必ず新聞の見出しになりそうなことを口にし、前日は５０歳で全米プロ選手権を制したフィル・ミケルソン（米国）を引き合いに「フィル・ミヤルソンになれるかなあ」と語っていたが、最後まで気の利いた言葉を思い付かず。それが残念でならないようだ。

　それほどまでに強い風に苦しめられた。インから出て１７ホール目までは３バーディーにボギーとダボが１つずつのパープレー。最後の９番で１４７ヤードを１メートルにつけ、なんとかアンダーで終えた。

　女子ツアーより大きく報道されることを目標にする。前日はサービス精神たっぷりに語って意気揚々と引き揚げた。だが、その後に女子の試合で山路晶が２回もホールインワンを出したことを知らされ、びっくり。「あんなことされたらもう…。うちの奥さんに『（報道陣受け狙いでいろいろ言うのは）恥ずかしいからやめなさい』と怒られた」と言う。

　今月に入って３度目の優勝争いで、過去２回は首位で最終日を迎えて逆転負けした。今回は３打差の２位から。「まあ、優勝しなくても、２位なら全英に行けるし…」。４８歳が大逆転しての３度目の正直なら、女子より大きく扱われるかも？