渋野日向子 号泣…五輪絶望的 パー3でまさか池ポチャ4発10打…大暗転68位

 「米女子ゴルフ・全米女子プロ選手権・第3日」(26日、アトランタ・アスレチックC=パー72)

 57位から出た渋野日向子(22)=サントリー=が17番パー3で池に4発入れて「10」を打つなど、76と大きく崩れた。帯同キャディーが新型コロナの陽性判定を受けたため、急きょ、現地の代役を起用したラウンド。通算6オーバーの68位に後退し、東京五輪代表入りは絶望的となった。メジャー2連勝を目指す笹生優花も75と乱れ、通算2オーバーの42位。トップは通算15アンダーでネリー・コルダとリゼット・サラス(いずれも米国)が並んでいる。

 アクシデントに見舞われ、東京五輪代表入りは大きく遠のいた。前夜に藤野圭祐キャディーが新型コロナ検査で陽性反応。濃厚接触者の渋野も朝まで出場可否が分からなかった。急きょ、外国人キャディーと臨んだ影響は避けられなかった。ホールアウト後は「本当に不安だらけというか…何か…すごく不安だったんですけど…回り切れて良かった」と涙が止まらなかった。

 マネジャーやトレーナーもコースに入れず、普段は地元でキャディーとして働くユセフ・ワゼールディン氏が来てくれた。もちろん初対面で、しかも渋野は英語に不安があり、細かい意思疎通はできない。距離計算はメモと計測器を使い、自分だけで判断した。

 それが前半の17番パー3の悪夢につながった。第1打を池に入れると、ドロップゾーンからの第3打、第5打、第7打もグリーンに届かない。池に4発入れ、9オン1パットの「10」。実は打ち直しの距離を誤り「それに全く気づけないくらい動揺しちゃってた」と告白した。しばらくは元気なくうつむいて歩いたが、後半は三つのバーディーを奪い、見せ場をつくった。

 単独5位以上が条件の五輪切符は絶望的となったが「つらい中、皆さんの声援が力になって最後まで頑張れた」と現地の日本人ギャラリーの応援に感謝。「ユセフさんは日本語が全然できないけど、めちゃくちゃいい人で、めちゃくちゃ助けてもらった。(藤野キャディーも)普通に元気」。五輪に負けない大きな経験に、感謝と周囲への気遣いばかり口にした。春からの海外遠征を締めくくる最終日に向け「今日よりはましなプレーができるように頑張りたい」と、最後に渋野らしい笑顔を見せた。

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