堀琴音 4年ぶり単独首位発進「早く勝ちたい、早く優勝したい」
「女子ゴルフ・ニッポンハム・レディース・第1日」(8日、桂GC=パー72)
プロ8年目でツアー未勝利の堀琴音(25)=ダイセル=が6バーディー、1ボギーの5アンダー67をマークし、2017年のフジサンケイ・レディース以来となる単独首位発進を決めた。
女子ツアー史上最長の6763ヤードの設定で、六つのバーディーを量産した。「しっかりフェアウエーキープができた。そこからグリーンをしっかり捉えて、バーディーを取ることができた。セオリーどおりのゴルフができた」と納得の表情を浮かべた。
10番パー5で4メートルを決めてバーディー発進。13番は唯一のボギーとしたが、14番でバウンスバック。18番は7メートルのスライスラインを沈めて折り返すと、後半アウトでさらに三つ伸ばした。
14年にプロ転向すると、翌15年にシード権を獲得。「初優勝が最も近い選手」と期待され続けたが、未勝利のまま18年にシード喪失。飛距離を求めてのスイング改造が裏目に出て、苦難の時期が続いた。
時を同じくして黄金世代ら年下の選手が台頭。「すごいとは思ったけどあまり気にせず、いま自分が何をすべきかを考えるようにした」と森守洋コーチの前向きな助言に支えられ、地道に自身を見つめ直してきた。
「まだ初日なので何とも言えない。明日からもこんな感じでプレーできればいい」としながらも「一番上に自分の名前があるのは素直にうれしい」と本音も隠さない。「早く勝ちたい、早く優勝したいという気持ちはだんだん、だんだん大きくなってきた」。悲願のツアー初優勝で完全復活を証明する。