24歳コリン・モリカワが全英初出場V 史上10人目の偉業も「実感わかない」

 「男子ゴルフ・全英オープン選手権・最終日」(18日、ロイヤルセントジョージズGC=パー70)

 24歳のコリン・モリカワ(米国)が4バーディー、ボギーなしの66で回り、通算15アンダーで初出場優勝を果たした。1打差2位からの逆転で、昨年の全米プロ選手権に続くメジャー2勝目。米ツアー通算は5勝。全英オープンの初出場優勝は2003年のベン・カーティス(米国)以来で10人目。69で回った木下稜介は通算2オーバーで59位だった。

 大舞台でまた勝負強さを発揮した。プロ転向から2年で早くもメジャー2勝目。第149回と長い歴史の大会で、初出場優勝は10人目。モリカワは「まだ24歳なので、歴史に名を刻んでも実感がわかない」と率直な思いを口にした。

 4番で首位ウェストヘーゼンに並び、7~9番の3連続バーディーで抜け出した。ショットが乱れた10、15番は重圧のかかるパーパットを沈めた。米ツアーでパットの数値は170位台に沈むが苦手意識は表に出さない。今大会のパット数は最少だった。

 175センチの細身の体で、ゆったりしたテークバックから鋭く振り抜くスイングに定評がある。ポーカーフェースを保ちつつ「緊張感をエネルギーに変えることで、恐怖心から逃れられる」と精神面もコントロールした。

 2020年の全米プロは無観客だったが、今大会は合計15万人超が入った。「いいショットには拍手をくれる。そういう瞬間を大切にしたい」。日系の父を持つ新鋭はさわやかな言動、美しいフォームでスター性十分。次はメダルの有力候補として東京五輪に臨む。

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