稲見萌寧 国内ツアー優先 東京五輪銀も「もう切り替えている」

 「女子ゴルフ・NEC軽井沢72」(13日開幕、軽井沢72G北C=パー72)

 女子ゴルフのNEC軽井沢72は13日に長野県の軽井沢72ゴルフ北コース(6679ヤード、パー72)で開幕する。指定練習日の12日、東京五輪銀メダリストでツアー通算7勝の稲見萌寧(22)=都築電気=が公式会見に臨み、今後の国内ツアー優先の方針を示した。5年分のシード権を付与されたが、24年パリ五輪を含め、海外挑戦には消極的。国内メジャー初制覇と早期の2桁勝利を次の目標に掲げた。

 稲見の視線は次を見据えていた。日本ゴルフ界初の快挙達成から5日が経過。知人からLINEの祝福メッセージは約130件届いたが「もう今週の試合のために切り替えている。ずっと思い出を引きずることはない。少しでも上位に行けたら」と言い切った。実際に休む間もなく、メダル獲得の翌8日から練習を再開している。

 シード権5年分を付与された。「銀メダルを取ったことよりも、そっちの方がうれしかった」と喜ぶ。行使は10年以内だが「そこまでずっと自分の力でシードを取り続けたい」と権利に頼るつもりはない。海外志向もなく「日本主体で頑張りたい」と国内ツアー優先の姿勢を示した。

 3年後のパリ五輪出場については「国内を主戦場としてやるには厳しいかなと思っています」と説明。出場権を得るには世界ランキング上昇のためのポイントが必要。日本ツアーは海外ツアーよりポイントが少ないことなどを理由に挙げた。

 今後の目標は明確だ。「まだ達成したことがないので、(国内の)メジャー優勝が一番。あとは早めに2桁優勝したい」とメジャー戴冠と現在の7勝から早期の三つ上積みを狙う。その先には大目標に掲げる30勝での永久シード獲得がある。

 稲見が重視する国内ツアーの今季賞金ランキングは現在2位。トップの小祝さくらとは約200万円差に迫っている。今大会で逆転可能だが「全然、気にしていない。最後の何試合かで気にしてもいいんじゃないかと思っています」とまだまだ賞金女王を意識することはない。目の前の一試合一試合に集中し、上位進出を目指して戦っていく。

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