女子ゴルフ39年ぶり不成立も 第2R中止、最終日も悪天候予報 決勝は短縮して実施へ

 悪天候で競技が中止になり引き揚げる小祝さくら(撮影・武藤健一)
 悪天候で競技が中止になりクラブハウスを出る稲見萌寧
 競技中止を告げる電光掲示板
3枚

 「女子ゴルフ・NEC軽井沢72・第2日」(14日、軽井沢72G北C=パー72)

 女子ゴルフのNEC軽井沢72は14日、長野県の軽井沢72ゴルフ北コース(6679ヤード、パー72)で予定されていた第2ラウンドが悪天候のため中止となった。大会は36ホール競技に短縮され、第1ラウンド54位タイまでの上位71人が15日の決勝ラウンドに進む。規定により賞金ランキングへの加算額は75%となる。15日も日中は強雨の予報で、国内女子では1982年キヤノン・クイーンズカップ以来の荒天による競技不成立の可能性もある。

 前夜から降り続く強い雨が上がることはなかった。予定通り午前7時20分に第1組がスタートしたが、8時15分から中断。1時間後の9時15分には第2ラウンドの中止が発表された。

 銀メダリストの稲見萌寧と8アンダーで初日首位の小祝さくらはともにスタート前だった。今大会は一日上限1000人の有観客で開催。小祝は「ギャラリーの方も来ていただいたのに中止になって残念。やる気満々で来たけど、やっぱり天気が厳しかった」と中止決定を受け入れた。

 会場の長野県軽井沢町には大雨警報と雷注意報が出され、予報では15日も降り続く。決勝ラウンドは午前8時にアウト、インの両方からスタート予定だが、27ホールへのさらなる短縮、場合によっては悪天候では39年ぶりとなる競技不成立の可能性もある。

 首位と6打差16位の稲見は「その中でも足を運んでくださる皆さんに楽しんでいただけるようにチャンスをつくっていきたい。最初の方で追い上げて、少しでも伸ばして上位にいきたい」と巻き返しを狙う。小祝は「(2位と)3打差はないようなもの。いいプレーをしないと絶対に優勝はできない」と5カ月ぶり21年3勝目へ気持ちを引き締めた。

 稲見の五輪後初戦に加え、賞金女王争いでトップを守る小祝が4カ月ぶりの初日首位発進。盛り上がる要素は満載だったが、一向にやまない雨に水を差された格好だ。夏の避暑地での熱い戦いも天候には勝てない。回復を祈るだけだ。

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