畑岡奈紗 2アンダー発進 納得アンダーパー「難しい感じはなかった」

 「女子ゴルフ・AIG全英女子オープン・第1日」(19日、カーヌスティ・リンクス=パー72)

 開幕し、畑岡奈紗(22)=アビームコンサルティング=は3バーディー、1ボギーの70で、通算2アンダーと好発進した。古江彩佳は2オーバー、アマチュアの梶谷翼(滝川二高3年)は4オーバー。2年前の大会を制した渋野日向子は1番でバーディーを奪った。全米女子オープン覇者の笹生優花らもスタートした。昨年は新型コロナウイルスの影響で無観客開催だったが、今回は各日8千人まで観客を入れて実施する。

 畑岡が4度目の出場となった全英女子で初めてアンダーパーをマークした。苦手としてきたリンクスで、持ち味のショットが安定。「毎日、二つずつ伸ばしたらチャンスはある。2アンダーでスタートできて一つ目標はクリアできた」と自信を深めた。

 小雨で風が弱い好条件。序盤の2、3番で幸先よく連続バーディーを奪った。パー4の5番でティーショットが右のポットバンカーにつかまりボギーをたたいたが、その後は崩れなかった。

 11番パー4は2打目をピン手前1メートルに寄せてバーディー。終盤はパーセーブを続け「バーディーが取れないことにストレスはなかった。強い風や硬いグリーンをイメージしていたが、風が強くなくてグリーンも雨で止まるようになっていた。すごく難しい感じではなかった」と余裕すら漂わせた。

 東京五輪ではメダルを逃し、9位に終わった。悔しさを抱えて再出発した日本の第一人者が底力を見せた。

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