小祝さくら 荒天女王!嵐の中で自身初2週連続V決めた 念願ショベルカーGET
「女子ゴルフ・CATレディース・最終日」(22日、大箱根CC=パー72)
首位と4打差の5位からスタートした小祝さくら(23)=ニトリ=が強風と雨が吹きつける中で4バーディー、3ボギーの71とスコアを伸ばし、通算7アンダーで逆転優勝を飾った。自身初の2週連続Vで今季5勝目、ツアー通算6勝目。初日から首位に立った東京五輪銀メダルの稲見萌寧は2バーディー、4連続を含む7ボギーの77と崩れ、通算5アンダーの2位だった。
最大瞬間風速15・4メートルを計測した嵐の最終日。我慢のゴルフを強いられた小祝に「まさか」の優勝が待っていた。「モネちゃん(稲見)と4打差。やっぱ強いな~と思ってた。今朝の天気を見て、風が強ければまだ自分にもチャンスがないわけじゃないと思ってスタートしました」
前半を1バーディー、1ボギーで折り返すと後半は13番はボギー、14番でバーディー、15番でボギーと一進一退。16番パー4では「今日一番」と振り返った会心の2打目が2メートルについた。スリークオーターで打つ強い打球が風雨を切り裂いた。
後ろの最終組で首位の稲見がスコアを落とし、小祝が18番のグリーンに立った時点では6アンダーで並んでいた。「リーダーズボードが視界に入って、見ようか迷ったんです。でもモネちゃんが8アンダーだと思っていたので、このパットを決めても優勝できるわけじゃないからと見なかった。見なくてよかったかも」
1メートル強のバーディーパットは、真ん中からカップに沈んだ。その後、稲見がボギー。2打差で自身初の2週連続Vが実現した。
この大会は3度目の出場。北海道北広島市に住む小祝には夢があった。「優勝の副賞の小型ショベルカーを母と見て『冬の雪かきに絶対いいよね』って話していた。免許を取って、雪の積もった時に近くのコンビニとかにも乗っていきたい」
これで2021年の4勝は全て悪天候下。荒天に強い小祝が、賞金女王へ突き進む。