身長158cmの比嘉一貴がツアー2勝目 デッカい「夢」賞金王目指す
「男子ゴルフ・長嶋茂雄招待セガサミー杯・最終日」(22日、ザ・ノースカントリーGC=パー72)
首位と2打差の2位から出た身長158センチの比嘉一貴(26)=フリー=が68で回り、コース記録に並ぶ通算20アンダーの大台に乗せて逆転優勝した。1年ぶりのツアー2勝目。首位から出た上井邦裕はパープレーの72と伸ばせず2打差2位。プロ17年目で9度目の最終日最終組だったが、悲願の初優勝はならなかった。
比嘉は13番からの3連続バーディーで、上井に引導を渡した。13番は4メートル、14番はカラーからの11メートルを決め、15番は残り142ヤードを1メートルにつけた。
「根拠はないけれど、自分はできるという自信がある。結局、最後は自信があるかどうか」。身長158センチとシード選手で最も低いが、自信は誰よりもある。20アンダーはプレー前から目標だった。
7~8月の1カ月半のオフは特にパッティングを研究。自然と強めに打てるようになり、ピンを無理に狙う必要もなくなった。
コロナ禍の今大会。「感染者になりたくない。北海道はごはんがおいしいから、いつもわくわくするけれど、今回は毎日コンビニ弁当を食べてました」という。
同じコロナ禍での東京五輪は、経験のあるハンドボールを熱心にテレビ観戦した。「みんなでかいなあ」と思うと同時に「背の低い僕が賞金王になったら、夢があるんじゃないか」とも。今回の優勝で賞金ランクは7位に浮上。今後は高額賞金の試合が続く。夢は実現するかもしれない。