石川遼 あと一歩2位 1年8カ月ぶりVスルリ 今季最高成績も「満足してない」

 「男子ゴルフ・Sansan・KBCオーガスタ・最終日」(29日、芥屋GC=パー72)

 石川遼(29)=CASIO=が6バーディー、1ボギーの67で通算16アンダーに伸ばしたが、1打差の2位で1年8カ月ぶりのツアー18勝目を逃した。東京五輪にジンバブエ代表として出場したスコット・ビンセント(29)が通算17アンダーに伸ばし、初日から首位を譲らない完全優勝で日本ツアー初Vを挙げた。

 勝負をかけた石川のイーグルトライは、わずかにカップに届かなかった。18番パー5。グリーン右からの寄せは、上りのフックラインを強めに転がしたが、チップインはならず天を仰いだ。イーグルならビンセントに並ぶ可能性が残っていたが、炎天下のギャラリーからもため息がもれた。

 2打差の3位から開始し、いきなりボギースタート。大会前に「この大会はギャラリーが入る。見られているとテンションが上がる」と話していた石川は、拍手を力に変えて2番から猛反撃した。他の日本勢が次々と脱落する中、最後まで優勝を追いかけた。

 2位は今季最高成績。だが、もちろん「満足していない。悔しい部分の方が多い」と正直な気持ちを表した。ただ「これまでの優勝争いより、(気持ちが)フラットでいられる時間が長かった。淡々とできていた」と収穫も口にした。取材を終えた去り際には「それでは、また来週」と言い置いた。その顔には、早く次の試合をやりたいと書いてあった。

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