「米男子ゴルフ・ツアー選手権・最終日」（５日、イーストレークＧＣ＝パー７０）

　松山英樹（２９）＝ＬＥＸＵＳ＝は４バーディー、２ボギー、１ダブルボギーの７０で回り通算イーブンパーの２６位で終えた。６９で通算２１アンダーとした２９歳のパトリック・カントレー（米国）が優勝。初のシーズン王者に輝きボーナス１５００万ドル（約１６億５千万円）を獲得した。今季４勝目で通算６勝。前週までの戦績に応じた打数差をつけてスタートした今大会の順位がシーズン総合順位となる。来シーズンの初戦は１６日に開幕する。

　「出ることは一つの目標」という３０人限定のツアー最終戦に８年連続で臨んだ松山は２６位。果敢にピンを攻めたが、１４番のダブルボギーもあって伸ばせず「（７７だった）初日が悪すぎた。もったいなかった」と不本意な結果となった。

　プレー後には２０年９月からの２０２０～２１年シーズンを総括。本格参戦８年目の今季は２７試合出場で優勝１回、予選落ち４回、棄権１回。「今年に入ってトップ１０はほかにもう１試合だけ。思うようなシーズンを送れたわけではない。ただ、今週の最終戦までプレーできたことはすごく大きい」と振り返った。

　優勝は４月のマスターズで、日本人としてメジャー初制覇。新型コロナウイルス感染や、東京五輪出場など激動のシーズンでもあったが「みんなそう言うが、いつもとあまり変わらないスケジュールでやっている。まあ、その中でマスターズはよかったので、そこだけは自分をほめたい」

　来季の目標は「上位に行く回数が圧倒的に少ないので、たくさん増やしていければ優勝するチャンスも増えてくる」。１６日からの新シーズン開幕戦出場はまだ決めていないとし「今は早く休みたい。ちょっとゴルフをしたくないくらい、しんどくなってきているので」とまずは体力、気力の回復に努める。