渋野日向子は7位発進 ラスト4ホールで3バーディー!2年ぶり2度目Vへ好位置つける
「女子ゴルフ・住友生命東海クラシック・第1日」(17日、新南愛知CC美浜C=パー72)
渋野日向子(22)=サントリー=が中盤でスコアを落としながらも上がり4ホールで3バーディーを奪い、2アンダー70で7位発進。2年ぶり2度目の大会制覇へ好位置につけた。6アンダー単独首位は大里桃子(23)=伊藤園=で、2打差の4アンダー2位に仲宗根澄香(29)=Sky、3アンダー3位に前週優勝の稲見萌寧(22)=都築電気=ら4人が続いている。
NHKの朝ドラは「おかえりモネ」でも、この日、カムバックしてきたのは萌寧と同組の「しぶこ」のほうだった。
渋野は9番で131ヤードの第2打をピンそば1メートル強につけバーディーを奪ってハーフターン。朝からキャップが飛ばされるほどの強い風が吹く中で「ラフから打つ場面も多かったけど、パーオンできなかったところをアプローチ&パットで拾えた」と、我慢を続けた。ただ13、14番で連続ボギーを献上。下位に転落してしまった。
それでも、このままでは終わらない。15番パー5で2・5メートルのバーディーパットを決めると、17番で6メートルをねじ込み、さらに最終18番ではグリーン手前から13ヤードをチップイン。一気に7位まで順位を上げて、フィニッシュした。
「結果的に見ればこのスコアで上がれたのはうれしいんですけど、かなり運があったというかマグレが多かったので…う~ん、という感じ」。そんな納得のいかない表情を浮かべた渋野だが、1ケタ順位発進は3月のTポイント×ENEOSトーナメント以来。もともとスロースターターで追い上げ型の渋野にとって初日の上位は好材料だ。
プロテスト合格同期の五輪銀メダリストのプレーもしっかり観察した。渋野は「今の稲見萌寧は強すぎる。こんなタイミングで一緒に回れるんだからこれは見るしかない、って思ってた。初日はボギーを打つリスクの少ない、お手本のようなゴルフだった」と絶賛。さらに「決勝ラウンド、最終日となればもっとピンを攻めるゴルフになるんだと思うし。メンタルはもう強いをはるかに超えて仏?悟り?すごい」と舌を巻いた。
ただ自身の調子も上向いてるのは確か。残り2日間の天候への不安は続くが、渋野がどんなプレーを見せるか楽しみは広がる。