西村優菜 3週連続Vへ単独首位急浮上 バーディーラッシュで大会史上最少63
「女子ゴルフ・日本女子オープン・第2日」(2日、烏山城CC=パー71)
3週連続優勝が懸かる西村優菜(21)=スターツ=が8バーディー、ノーボギーの63をマークし、通算9アンダーで30位から単独首位に躍り出た。2打差の2位に勝みなみ(23)=明治安田生命=と上田桃子、西郷真央が並ぶ。通算4アンダーの5位に大里桃子、宮里美香、山下美夢有、アマチュアの川崎春花が続く。稲見萌寧は1アンダーの21位、渋野日向子は1オーバーの33位、原英莉花は2オーバーの45位で決勝ラウンドに進んだ。
“小さな巨人”が難コースを次々と攻略した。身長150センチの西村がボギーなしで8バーディーを量産。18番も6メートルを決め、4千人超の観客を沸かせて締めた。「すごくいいラウンドができた。最終ホールはたくさんのギャラリーの方の前でバーディーが取れて、本当にうれしかった」と笑顔をはじけさせた。
前半で三つ伸ばし、迎えた8番パー3。グリーン奥に外したが、2メートルに寄せた下りスライスラインを沈めてパーセーブ。「すごく大きかった。あのパーがあったのでうまく流れに乗れ、いいスコアにまとめられた」とポイントに挙げた。
同コースでの16年大会は6位の好成績でローアマチュアを獲得。それでも「5年前のすごく難しい印象があった」と得意意識はなかった。その記憶から初日は守りに入ったが、この日は攻めるゴルフに転換。パー71設定の大会記録を3打も更新するビッグスコアにつなげ、「こういう難しいセッティングで攻めることもできるようになった」と自身の成長を実感した。
悪天候で中止になった前日は午後からショットでの体の開きとパッティングも出球のブレを修正。台風一過の好天の下、4打差の30位から出て、一気にリーダーボードのトップに駆け上がった。
過去に07年全美貞、19年鈴木愛しか達成していない3週連続優勝の偉業を視界に捉えた。「まだまだあと2日間ある。3週連続というより、メジャーは自分の中で取りたいタイトルなので、そこに向けてしっかり頑張りたい」。自身のマネジメントに集中し、5月のワールド・サロンパス・カップに続く国内メジャー2勝目へ突き進む。