中島啓太 日本オープンで第1回以来94年ぶりアマV挑戦 腰痛は完治せず「70%ぐらい」

 拳を握る河本力(左)と中島啓太(撮影・北村雅宏)
 18番、入念にグリーン回りの練習をする河本力(左)と中島啓太(撮影・北村雅宏)
 94年ぶりのアマVへ意気込む中島啓太(撮影・北村雅宏)
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 「男子ゴルフ・日本オープン選手権」(14日開幕、琵琶湖CC=パー71)

 世界アマチュアランキング1位の中島啓太(21)=日体大3年=が13日、練習ラウンド後に公式会見に臨んだ。5度目の挑戦となる国内最高峰の舞台に向けて「好きな大会ですし、コースセッティングもすごく難しいので、しっかり挑戦していけたらいい。自分自身としっかり向き合ってプレーすることをテーマに毎日毎日いいゲームプランを立てて、優勝争いに加わることができたら」と意気込んだ。

 3週前のパナソニック・オープンで史上5人目のアマチュア優勝を果たした。今大会は1927年、第1回大会の赤星六郎以来94年ぶりアマチュア制覇の期待がかかるが「優勝という結果目標を意識するのは好きでない」ときっぱり。「優勝したい気持ちはあるけど、そこだけに集中するのではなく、それまでの過程に集中していきたい」と確固たる思いを示した。

 2週前のバンテリン東海クラシックで途中棄権する要因となった腰痛は治療とリハビリを経て、「完治とは言えないけど、70%ぐらい」まで回復。「プレー中、動いていれば痛くないけど、終わって帰った時とか朝は少し違和感が残っている」と説明し、トレーナーのケアを受けながら試合に臨む。

 現在の一番の目標は、11月のアジア・パシフィック・アマチュア選手権を制し、来春のマスターズ出場権を得ることだ。「それに向けて今週があって、来週があってと持っていきたい。一試合一試合集中して目標に向かってプレーできたらいい」と明確に前を見据えている。

 課題も自覚している。今週はブレード型のエースパターではなく、L字型を投入する。8月の全米アマチュア選手権で3パットを9回記録。「自分の気持ちいいストロークで試合に出られるパターをテストしている。L字はほとんど使ったことがないけど、パターマットでの練習では一番ストロークしやすかった。試合でないと分からないこともあるので、試合中に替えることはない」と今大会を通して使用する考えだ。

 今大会は「気持ちが引き締まる」という「JAPAN」のロゴが入ったナショナルチームのユニホームでプレーする。「アマチュア代表としてジャパンのユニホームを着ているので、自覚を持たないといけないし、自信を持ってやれたらいい」と背筋を伸ばした。

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