金谷拓実 首位と4打差12位発進 上々67「いいスコア出せる準備できている」

 「男子ゴルフ・日本オープン選手権・第1日」(14日、琵琶湖CC=パー71)

 ツアー通算3勝の金谷拓実(23)=ヨギボー=が、4バーディー、ノーボギーの4アンダー67で回り、首位と4打差の12位につけた。パー71設定の大会新記録63をマークした岩田寛が単独トップ。1打差の2位に石坂友宏、さらに1打差の3位に大会3勝目を目指す池田勇太が続く。5アンダーの4位には19年大会覇者で賞金ランキング1位のチャン・キム(米国)ら8人が並ぶ。世界アマチュアランキング1位の中島啓太(日体大3年)は1アンダーの46位スタートとなった。

 まずまずのスタートにうなずいた。バーディーは4つにとどまった金谷だが「今日はノーボギーで回れたというのが一番良かった」と納得の表情。「ショットが乱れるところもあったけど、うまくパーセーブできたし、チャンスも多かった。今日のプレーは良かった」と自己評価した。

 13番パー3は4メートルのバーディーパットは決められなかったものの、第1打をピンに当てるナイスショットでギャラリーを沸かせた。17番パー3はグリーン左のアゴの高いバンカーから出した後、4メートルのフックラインを沈めてパーセーブする粘りを見せた。

 トップとは4打差だが「余力ではないですけど、いいスコアが出る準備はできている」と焦りはない。「天気も変わるだろうし、その中でしっかり自分らしいプレーができるようにやっていきたい」と冷静に第2ラウンド以降を見据えた。

 ゴルファー日本一を決める日本オープンへの思い入れは強い。7年連続7度目の挑戦で開幕前の会見では「優勝」の二文字を何度も繰り返した。この日も「僕が思うにこの大会が日本で一番の試合。そのタイトルを取りたいという気持ちだけです」と改めて力を込めた。

 「最近はそういう気持ちが前に出すぎて、冷静なプレーができなかったというのも感じている。うまくバランスを取りながら、残り3日間もいいプレーをしたい」。ボールだけなく精神面もコントロールし、念願のナショナルオープン初制覇へギアを上げていく。

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