松山英樹「いいプレー見せる」 マスターズV後、国内初の有観客
「米男子ゴルフ・ZOZOチャンピオンシップ」(21日開幕、習志野CC=パー70)
米男子ゴルフツアー唯一の日本開催、ZOZOチャンピオンシップの開幕を翌日に控えた20日、会場となる千葉県印西市のアコーディア習志野CCで、松山英樹(29)=LEXUS=が練習ラウンド後に記者会見した。4月のマスターズで日本人として初めて男子メジャーを制覇後、ツアー競技として日本でプレーするのは初めてになる。
松山の凱旋試合がいよいよ始まる。マスターズ後、7月の東京五輪には出場したが、コロナ禍のため無観客だった。今回はメジャー制覇後、国内で初めて観客の前でプレーする。「(各日5000人の)上限はあるが、ファンが来てくれる。いいプレーを見せられるように頑張りたい」と決意を語った。
19日は目沢秀憲コーチの見つめる中、米ツアー1勝の今田竜二、東北福祉大の後輩・金谷拓実(ヨギボー)、ただいま売り出し中の久常涼(SBSHD)と18ホール回った。納得いかないショットが出ると、何度も打ち直した。「まだ時差ぼけがある。ゴルフの状態は正直、かなり悪い。ショット、パット、アプローチの全部が求めているレベルに到底及ばない。マスターズが10だとしたら、1もないような状態」と自己評価は厳しい。
原動力は、同会場での2019年大会でタイガー・ウッズ(米国)に最後まで食い下がったものの3打差2位に敗れた経験だ。「特に最後の6ホールはすごく頑張ったつもりだったが、全然及ばなかった」。予選2日間は東京五輪金のザンダー・シャウフェレ(米国)、銅の潘政琮(台湾)の同組と、舞台は整った。観客の拍手を背に、3年越しの雪辱に乗り出す。