松山英樹が単独首位キープ 2位と1打差守り凱旋V王手「いいプレーしたら勝てる」
「米男子ゴルフ・ZOZOチャンピオンシップ・第3日(23日、習志野CC=パー70)
松山英樹(29)=LEXUS=が首位をキープして最終日に臨む。第3ラウンドを4バーディー、2ボギーの68とし、2つ貯金を増やして通算10アンダーの大台に乗せた。後続とは1打差。金谷拓実と大岩龍一が通算1アンダーにし、岩田寛ともに日本勢2番手につけた。
14番パー5。松山はフェアウエーからの第3打を振り抜いた直後、クラブを離し、両手で頭を抱えた。誰もがミスショットだと思ったが、ボールはグリーンに着弾し、ピン上4メートルで止まった。
並の選手なら満足してしまうところだが「自分が求めているものと他人が求めているものは違うから」と松山。伸ばしたいホールをパーで通過し、無表情のまま次のホールに向かった。
最終18番パー5は3番ウッドでの第1打を左林に打ち込むなどしてボギーにした。後半の2つのパー5をうまく攻められなかったためか、プレー後のインタビューは淡々。2~3メートルのパットに安定感があったが「あんまり入ってないです」。ショットの好調さにも「そう見えるなら、それでいいと思います」とだけ返した。
時折強く吹く風の中でスコアは2つ伸ばすにとどまったが、後続との差は縮まらず2位との1打差を守った。前回、同じコースでの19年大会でウッズ(米国)は通算16アンダーで優勝。あと6打。ビッグスコアを出せば追いつける数字だ。
「いいプレーをしたら勝てると思うし、だめだったら負ける。たくさんのギャラリーの方の前でいいプレーをしたいが、だからといっていいプレーができれば毎週優勝争いをしている」。4月のマスターズ以来の優勝シーンを日本のファンに見てもらいたいという思いが、言葉にこもった。