笹生優花 日本国籍選択「どっちを選ぼうと日本人でもフィリピン人でもある」

 「女子ゴルフ・TOTOジャパンクラシック」(4日開幕、瀬田GC北コース=パー72)

 女子ゴルフの国内ツアーとして開催されるTOTOジャパンクラシックは4日から4日間、大津市の瀬田GC北C(6616ヤード、パー72)を舞台に無観客で行われる。日本とフィリピンの二つの国籍を保持していた笹生優花(20)=ICTSI=が3日、公式会見の中で、今夏の東京五輪後に日本国籍を選択したことを明かした。

 今夏の東京五輪後、手続きを済ませていた。公式会見に臨んだ笹生は「日本国籍を選んだのは事実です。22歳までに国籍を選ばないといけないと日本のルールで決まっているのは知っていた。いずれ日本の国籍を選ぶというのは自分の中にあった」と説明した。

 父が日本人、母がフィリピン人の笹生はこれまで両国の国籍を有し、東京五輪はフィリピン代表として出場。6月の全米女子オープン優勝時は日本だけでなく、フィリピンでも大フィーバーを巻き起こし、笹生は両国への愛着を口にしていた。

 今回も「どっちを選ぼうと自分は日本人でもあるし、フィリピン人でもあるというのはずっと心にあると思います」と心境を語った。パスポートはフィリピンから日本に切り替わったという。

 日本ツアーは5月の中京テレビ・ブリヂストン・レディース以来の参戦。「また日本の試合に出られることに感謝の気持ちでいっぱいです。いつも通り楽しんで、いろいろ学んで、いいゴルフができるように頑張りたい」と抱負を口にした。今大会後は再び米国に戻るため、日本では今年最後の試合となる。

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