小祝が首位発進!狙う逆転賞金女王 ティー高さ変更で手応え
「女子ゴルフ・TOTOジャパンクラシック・第1日」(4日、瀬田GC北コース=パー72)
今季5勝で賞金ランキング3位の小祝さくら(23)=ニトリ=が8バーディー、1ボギーの7アンダー65をマークし、単独首位発進を決めた。2打差の2位に渡辺彩香と仲宗根澄香が並ぶ。さらに1打差の4位に鈴木愛、古江彩佳、上田桃子、菅沼菜々の4人が続いている。2週連続優勝が懸かる渋野日向子は1アンダー71で稲見萌寧、笹生優花らとともに24位スタートとなっている。
強さを取り戻した。小祝が優勝した8月のNEC軽井沢72以来となる首位スタート。2番でボギーを先行させたが、3番でバウンスバックを決めると波に乗った。計8バーディーを量産し、「ショットが安定し、パターもすごく入ってくれたという一日。久しぶりにいいゴルフができた」と穏やかな口調で納得の笑みを浮かべた。
前週からティーアップの高さを変更。従来より1センチ以上低くした。「すごく分厚い当たりになるし、飛距離も出て、球も強くなっている。方向性もすごく安定する感じがした。ティーの高さを変えてからドライバーはいい感じに振れている」と効果を実感する。
安定したティーショットが高いパーオン率(16/18)につながった。会心は6番パー4だ。残り90ヤードからの第2打はボールがカップをのぞくようなOKバーディー。「今日はライン読みが合っていた」と4メートル、6メートル、8メートルのバーディーパットも次々と沈めた。
8月に2週連続優勝を飾った後、再び調子は下降線を描いた。トップ10入りができず、春先から1位を守っていた賞金ランキングは9月に稲見、10月には古江にも抜かれ、現在トップと約3700万円差の3位。「気合を入れないとまずいと思った。最近は優勝を狙おうという気持ちが足りなかった」と、残り4試合でギアを入れ直した。
優勝賞金3300万円の今大会で好スタートを切った。「まだ初日で始まったばかり。明日とか明後日もしっかりといい位置でプレーできるようにしたい」。攻めの気持ちで貪欲に勝利を狙い、逆転賞金女王への足がかりとする。