浅地洋佑 2年2カ月ぶりV 最後まで大激戦!17番ピンチ一転、会心バーディーで逃げ切る

 「男子ゴルフ・マイナビABCチャンピオンシップ・最終日」(7日、ABC・GC=パー72)

 首位と1打差の3位から出た浅地洋佑(28)=フリー=が7バーディー、3ボギーの68で回り、通算16アンダーで約2年2カ月ぶりのツアー通算3勝目を挙げた。最終組の3人による優勝争いを17番のバーディーで抜け出し、逃げ切った。ともに最終組でツアー初優勝を狙った石坂友宏と、2勝目を目指した堀川未来夢は2位だった。

 勝負どころのスーパーショットで、浅地が勝利をたぐり寄せた。堀川、石坂との最終組3人が通算14アンダーの首位で並んで迎えた17番パー4。前日までと向きが変わった風に惑わされ、第1打を左に引っ掛けた。

 15ヤード先に木がそびえ、その40~50ヤード奥には林が生い茂るラフからの第2打。「ピンまで180ヤード。林を越えて(グリーンを)狙える状況だったので、木を越える高さをクリアしようとだけ考えた」という一打は見事にグリーンを捉え、ピン手前7メートルに止まった。スライス気味のバーディーパットを決め、頭一つ抜け出した。

 「これで、最終ホールでバーディーを取れば勝てると思った。18番は乗せること(2オン)に徹した」。18番パー5を狙い通りに2オンし、バーディー締めで優勝をつかんだ。

 今季獲得賞金は5000万円を超え、ランキング15位に浮上。次の目標は年間1億円突破だ。残り4試合は高額賞金大会が続くが「毎週2位なら…」。素直に2勝が目標と言わないところが髪を赤く染めたユニークな浅地らしかった。

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