中島啓太 1アンダー47位発進 約3週間ぶりの試合「すごく楽しかった」
「男子ゴルフ・カシオ・ワールドオープン・第1日」(25日、Kochi黒潮CC=パー72)
世界アマランク1位で、今月初旬のアジア・パシフィックアマチュア選手権で日本人3人目の優勝を飾った中島啓太(21)=日体大3年=が凱旋試合として登場。元同ランク1位の金谷拓実と同組で回り、そろって71の1アンダーで47位と苦しい出足となった。堀川未来夢が8アンダーで首位に立った。
注目の復帰戦は、常に背中を追いかけている金谷、自分より年下19歳のプロ・久常とのフレッシュな組。2バーディー、1ボギーと内容はやや物足りなかったが、中島は「すごく楽しかった」と充実感を漂わせた。
松山英樹、金谷に続きアジア・パシフィックアマを制覇。全米、全英オープンに続いてマスターズの出場権も得て帰国したが、その後は万全でなかった。
自宅での自主隔離中にウイルス性胃腸炎にかかり、3日間飲食できずに体重は3・5キロ減。22日にコロナワクチンを接種すると、24日に38度の発熱があり宿舎で静養した。
熱は下がったが100ヤード前後のショットが制御できず、グリーン上も距離感ももうひとつ。開始4ホール目の13番でバーディーを奪って以降は停滞した。
それでも、約3週間ぶりの試合はワクワク感の方が大きい。「体は治りきっていないが、2日目からもアンダーで回りたい。広い方、広い方へ攻めていく」と攻略を思い描いた。