古江彩佳 賞金女王あと一歩届かず 845万円差「悔いはない」次なる挑戦へ29日離日
「女子ゴルフ・ツアー選手権リコー杯・最終日」(28日、宮崎CC=パー72)
賞金ランキング1位の稲見萌寧(22)=都築電気=が9位で初の賞金女王に輝いた。古江彩佳(21)=富士通=は72と伸ばせず、6アンダーの3位で賞金ランキング2位からの逆転はならなかった。ポイント制によるシーズン最優秀選手賞は古江が初獲得した。
史上最大の逆転劇は完結しなかった。9月時点で最大約7248万円の差が、最後は約845万円届かなかった。目標にしていた賞金女王を逃した古江は「ミスショットもしたけど、そんなに悔しいミスではなかったので悔いはない」と言い切った。
単独2位以上が最低条件だったが、戴冠には「優勝だけだと思っていた」と頂点を目指した。2位から出て3バーディー、3ボギーの72で3位に終わり、「(賞金女王を)取れなかったことは悔しいけど、仕方ない」と現実を受け入れた。
東京五輪の代表争いに続き、同じ相手に敗れたが「本当に強いプレーヤー。うまいプレーヤーでもあるけど、私はうまいよりは強いと思われた方がうれしいので、強い選手」とライバルを認めた。「賞金女王おめでとう」と素直に声を掛けることができた。
最後の一打まで集中した結果、3・56ポイントの僅差でメルセデス・ランキング1位を獲得。シーズン最優秀選手賞に輝き、3年の複数年シードを手にした。「念願のタイトル二つのうち、一つは取れたのは良かった」と笑顔を見せた。
12月2日からの来季米ツアー最終予選会に出場するため、29日には離日する。次なる挑戦へ「また違う舞台なので、気持ちを切り替えて、しっかり自分のプレーができたらいい」と力を込めた。