松山英樹「JGTO特別表彰」第1号に選出 選手会の計らいに「何よりも嬉しかった」
今年4月のマスターズでアジア人初となる優勝を果たした松山英樹に、日本ゴルフツアー機構(JGTO)から新たに新設された「JGTO特別表彰」がなされることが30日、発表された。
新たな規定が新設され、松山が、この規定の適用者第1号となった。JGTOおよびジャパンゴルフツアー選手会のそれぞれの理事会で、全会一致で決定されたとしている。
今回の規定では、「特別表彰」は「海外メジャー大会での優勝など、日本のゴルフ界に多大な貢献をしたツアーメンバー(過去にツアーメンバーだった者も含む)を表彰する制度」と定められている。表彰状、記念品が贈られるほか、「ジャパンゴルフツアートーナメント規程第10条1項(7)に新たに『特別表彰を受けた者。適用年度の含む10年間:』を新設し、これを付与する」ことになった。
この出場権は「対象者がツアーメンバーにおいては特別表彰が決定した時点で、過去ツアーメンバーだったものにおいては特別表彰が決定後、ツアーメンバー登録が完了した時点で資格(第8条第1項から第3項、第5項のトーナメントを除く)が発生するものとする。期間は適用年度を含む10年間とするが、対象者が満50歳になった時点でこの出場資格は喪失する」とされている。
◆松山英樹のコメント
「今回、JGTO特別表彰をいただけることになり、大変光栄に思っています。何よりも嬉しかったことは、この特別表彰の規定の新設や適用について、ジャパンゴルフツアー選手会の皆さんが話をしてくれて決定していただいたということです。現在、私はPGAツアーを主戦場として戦っていますが、自分の母国である日本にはたくさんの仲間がいて、そのたくさんの仲間たちが私のためにいろいろなことを考えてくれて、そしてこのような素晴らしい表彰制度が出来たことを本当に嬉しく思います」
「日本のファンの皆さまの前で、私のたくさんの仲間と一緒にプレーできることを願っています。最後に、青木会長をはじめとしたJGTOの関係者の皆さま方にも御礼申し上げます」
◆青木功JGTO会長のコメント
「今年の4月のマスターズトーナメントで松山選手が優勝した瞬間、私自身、テレビの前で身震いしたことを今でも思い出します。ジャパンゴルフツアーの舞台からPGAツアーという世界一の舞台にステップアップし、そこで血のにじむような努力を重ね、そしてつかみ取った海外メジャーでの優勝は、本当に我が事のように嬉しく思います。ジャパンゴルフツアーに留まらず、日本のゴルフ界にこれ以上ない貢献をしてくれたことは間違いありません」
「我々JGTOも、そして選手会のみんなも、この表彰制度には大賛成で、その適用者の第1号が松山選手ということで、嬉しい限りです。松山選手の、世界レベルでの益々の活躍を期待しています」