稲森佑貴 パット冴えた2位発進 違うパターでの練習奏功「いいイメージが湧くんです」

 「男子ゴルフ・日本シリーズJTカップ・第1日」(2日、東京よみうりCC=パー70)

 賞金ランク5位から逆転の賞金王を目指す稲森佑貴(27)=国際スポーツ振興協会=が5バーディー、1ボギーの4アンダー66で回り、宮里優作と並び首位に1打差2位と好発進を決めた。5アンダー65を出した香妻陣一朗が首位。賞金王を争うランク2位の木下稜介、同3位の金谷拓実は1オーバー21位。賞金ランク1位のチャン・キム(米国)は4オーバー27位と出遅れた。

 正確無比のショットを誇る稲森がパットでスコアを作った。後半インの11番で8メートルのパーパットを決めたのをきっかけに、13、14番で2メートルを沈めて連続バーディー。東京よみうりCCの名物ホール18番パー3も、カップの横4メートルの難しいパットを沈めてパーをセーブした。

 「今日はティーショットが悪かったけど、パーパットが入りまくった。それに救われました」

 ユニークな方法でパットの好調を導いた。今週はエース以外のパターを使うつもりで練習をしたが、本番直前でエース投入を決意。「違うパターで練習すると(失っていた)エースのいいイメージが湧くんです」と秘密を明かした。

 5位から逆転で賞金王に輝くには、賞金がないアマチュアの中島の順位にも左右されるが、優勝してC・キムが単独11位以下に沈むという条件をクリアすることが近道。「まだ3日間残っている。優勝の意識は最終日にくるんじゃないか。最後のメジャーは勝ちたいけど、今日みたいに全部パーでいいという気持ちでいければいい」。平常心で大きな獲物を取りにいく。

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