渋野日向子 通算11アンダー暫定11位 霧で開始遅れも絶好調!24位からイッキ浮上
「米女子ゴルフ・最終予選会・第2週第1日」(9日、ハイランドオークスGC=パー72)
前週の前半戦4ラウンドの上位74人による第5ラウンドが行われ、24位から出た渋野日向子(23)=サントリー=は6バーディー、1ボギーの67で回り、通算11アンダーの暫定11位に浮上した。7位から出た古江彩佳(21)=富士通=は2ホールを残して日没順延となり、4バーディー、3ボギーと一つ伸ばし、通算12アンダーで首位と11打差の暫定9位となっている。濃霧のため開始が2時間45分遅れ、14選手が競技を終了できなかった。
来季ツアーに常時参戦可能な圏内に入ってきた。6バーディーを量産し、11位まで順位を上げた渋野は「いいスタートが切れたし、明日につながる。先週は1日目、2日目に出遅れた分、何とか4日間で盛り返さないといけないと思っていたが、今日の結果はすごく良かった」と素直に喜んだ。
前週の後半から取り戻したショットの好調さは続いていた。2番で1・5メートルにつけてバーディーを先行させ、8番は1・3メートルにつけた。ショットの良さはパッティングにもつながり10番は6メートル、14番は8メートルを決めた。18番パー4は第2打をピン奥の傾斜をうまく使い、30センチにつけて締めくくった。
最終ホールのスーパーショットは残り120ヤードを8番アイアンで打ったが、実はミス気味だったという。「あんなに奥に打つつもりはなかった。逆風だからピンにプラス5ヤードして打ったら、それ以上に飛んじゃった。ゆっくりめに返ってきてくれたから良かった」と照れ笑いした。
霧の影響で開始時間が2時間45分も遅れたが、その間は車中で暖まったり、散歩をしたり、ゴルフボールでサッカーをしたりしながら待っていた。「最後まで回り切れて、うれしかった」と安どの表情を浮かべた。
第2日からは天候との闘いもありそうだ。「ゴルフできる?風が結構あるという予報だけど、雨は?(スコアを伸ばすのは)今日しかないと思っていた。五つ伸びたから良かった」とまずは作戦成功といったようだった。残り3日間でさらに上位をうかがう。