渋野日向子 通算14アンダー暫定7位浮上 上昇一途!最終9番会心バーディー締め
「米女子ゴルフ・最終予選会・第2週第2日」(10日、ハイランドオークスGC=パー72)
日没順延となった第5ラウンドの残りと第6ラウンドが行われた。渋野日向子(23)=サントリー=は4バーディー、1ボギーの69と伸ばし、通算14アンダーで10位から7位に上げた。古江彩佳(21)=富士通=は第5ラウンドの残りと第6ラウンドの計20ホールを回り、通算16アンダーで5位につけている。首位のスコアは通算27アンダー。第2週の4日間を終えて45位までが来季のツアー出場資格を得る。
しぶこの勢いが止まらない。6バーディーを決めた前日に続き、4バーディーを追加。「(前週の)3日目以降、だんだん自分の思っているゴルフができてきているような気がします!」と言葉も弾んできた。
インから開始し、12番で60センチにつけて前半でまず一つ。後半アウトは2番でグリーン奥10メートルのカラーからパターで決め、続く3番は4メートルを沈めた。ただ、その後はチャンスを何度も逃した。「ラインに乗っているのにショートが続いた。プッチーンって感じ」とラウンド中の心境を振り返った。
8番は2段グリーン下の段、12メートルからの最初のパットを1メートルオーバーさせた。下りのラインになった返しも外し、3パットでこの日唯一のボギーとした。「腹立つわ~。ダセー。もったいねー。きょうイチでマンギレしました」といきり立った。
だが、すぐに冷静さを取り戻し、最終9番パー5は残り50ヤードからの寄せを20センチにつけて取り返した。「9番のドライバーショットは、ドーンっていってやりましたよ」と笑いながら解説。3打目はピンの少し奥に落としてスピンで戻す、狙い通りのショットが打てたという。「3パットは悔やまれるけど、最後やっとパー5でバーディーが取れたのでいい締め方ができた」とうなずいた。
来季ツアーに常時出場が可能な20位どころか、上位終了も見えてきた。「今週はまだダボがない。ダボを打つ要素もない。残り2日も伸ばしていきますよ。(ここまでは)ホンマに良かった」。取材後は練習場に向かい、暗くなるまで黙々と打ち込んでいた。