松山英樹 猛チャージ通算11アンダー7位浮上「チャンスがある位置というのは間違いない」
「米男子ゴルフ・フェニックス・オープン・第3日」(12日、TPCスコッツデール=パー71)
松山英樹(29)=レクサス=が大会3勝目に、大きく近づいた。6バーディー、1ボギーの66と猛チャージをかけ、通算11アンダー。前日の13位から7位に急上昇し、首位との差を3打に縮めた。世界ランク318位の24歳、サヒス・ティーガラ(米国)が、通算14アンダーにし、初日からのトップを守った。メジャー4勝で大会連覇がかかるブルックス・ケプカ(同)、昨年の東京五輪金メダルのザンダー・シャウフェレ(同)らが上位に続く大混戦になっている。
「昨日までの状態とは変わってきた。チャンスがある位置というのは間違いない」。試合中はめったに前向きなコメントを残さない松山が、珍しく気合十分に語った。スタート前に6打あった首位との差を、一気に3打差まで詰めた。
第3Rも乾燥してグリーンがいっそう硬さを増したが、「スピードを徐々に合わせられるようになってきた」という前日の言葉は、さらに真実味を増した。8番で7・5メートルを沈めて初バーディーを奪ってパッティングにすごみが出た。続く9番も4メートルを仕留めて連続バーディー。13番は3・5メートルを決め15番からは3連続。後半は2~3メートルの勝負どころを全く外さなかった。
パッティングの好調さは次第にショットにも好影響があったようで、3番からは全ホールでグリーンをとらえた。「ドライバーは曲がり幅が昨日までと比べたら少なかった。曲がらないだろうと思って、うまくいいショットが打てた」と、復調を実感しているよう。ライバルたちを逆転する用意は整った。