“黄金世代”山路晶 今季こそ初優勝だ!次の主役を目指す女子プロたち

 女子ゴルフの2022年シーズンがいよいよ3月のダイキンオーキッドレディース(3~6日、沖縄県・琉球GC)で開幕する。初優勝を目指す選手たちにとっては待ちに待った開幕となるが、昨季初シードを獲得した山路晶(23)=森六グループ=もそのひとり。自慢の飛距離を武器に初の栄冠を勝ち取る。

 山路の魅力は飛び抜けた飛距離にある。昨季のドライビングディスタンスは250・61ヤードで7位。長打でアドバンテージを奪うゴルフで、昨季トップ10入りは7回を数えた。うち埼玉・武蔵丘GCで開催された樋口久子・三菱電機レディースは4位、北海道・小樽GCが舞台のニトリレディースは優勝争いの末に3位と、難コースで結果を残しているのが目を引く。リゾートトラストレディースでツアー史上初となる1ラウンド2ホールインワンを達成したことも記憶に新しい。

 グリーン上でも安定感がある。パーオンした場合の平均パット数は1・8071で22位、1ラウンド当たりの平均パット数も29・9029で43位と上々の数字を残している。ゴルフの始めと終わりのティーショットとパットが秀でているわけで、初優勝を果たす上で必要な条件は満たしているといえる。

 本紙ゴルフ特集「ごるすぺ」で「女子プロ、ここがすごい!」を連載中の人気プロコーチ・大西翔太氏は山路の「すごさ」をこう解説する。

 「山路プロの『すごい』ところは、飛距離が出てもボールが曲がらないことです。一般的には飛べば曲がりやすいものですが、飛んで曲がらないので、これが大きなアドバンテージになっています。山路プロの飛ばしの原動力ですが、スイングの切り返しでスクワットをするように少ししゃがみ込み、両足で地面を蹴っています。この時、地面からもらう力、いわゆる地面反力をスイングスピードに変えているのです。曲がらない秘けつは、スイング中の前傾角度が変わらないところにあります。地面から大きな力をもらうと体のバランスを崩しやすいのですが、晶ちゃんは地面を蹴った後も頭の位置が全然変わらないどころか、逆に少し沈み込んでいきます。地面反力を使いながら前傾角度が変わらなければ、間違いなく飛距離は伸びるのです」

 山路は1998年度生まれの黄金世代。悲願の初優勝を果たし、先に活躍する同世代に追いつき追い越すシーズンになるか?

 ◆山路晶(やまじ・あきら) 1998年9月10日、仙台市出身。8歳でゴルフを始めた。東北高卒。19年プロテスト合格。昨季賞金ランク55位。ゴルフ以外のスポーツ歴はテニス、水泳。身長166センチ、体重58キロ。血液型B。

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