松山英樹 ウッズと笑顔の握手 マスターズ連覇へ刺激!5度制覇レジェンドとの再会
「米男子ゴルフ・マスターズ」(7日開幕、オーガスタ・ナショナルGC=パー72)
男子ゴルフの今季メジャー初戦、マスターズ・トーナメント(7日開幕)を前に3日、出場選手が会場の米ジョージア州オーガスタ・ナショナルGCで練習した。昨年、アジア勢で初めて大会を制し、2連覇を目指す松山英樹(30)=LEXUS=は、昨年2月の交通事故で負った大けがからの復活を目指す大会5度制覇のタイガー・ウッズ(46)=米国=と再会し、握手と言葉をかわした。金谷拓実(Yogibo)とアマチュアの中島啓太(日体大4年)も練習した。
再会は突然だった。松山はこの日午後、練習場で日本の後輩2人と約30分間笑顔も交えて話し込み、パッティングや打球練習を終えたところにウッズがやってきた。2人はすれ違いざまに笑顔で握手し、何か言葉を交わして別れた。
ウッズは昨年2月に自身の運転する車による交通事故で右足などに大けがを負い、現在もツアーに復帰できていない。注目される今大会出場についても「(決断は)当日になるだろう」などとツイートするなど不透明な状況だ。
2連覇を狙う松山にとっては何よりの刺激になったはず。ウッズが優勝した2020年10月のZOZOチャンピオンシップでも激闘を繰り広げ、昨年の自身の優勝時も「日本に誇りをもたらした」とツイッターで祝福してくれた5度制覇のレジェンドだ。
一方で体の状態はまだ万全ではないようだ。3月初旬に首などを痛めた松山は、マスターズ前週のテキサス・オープンで復帰したものの、第2ラウンドの前半9ホールを終えたところで棄権した。
この日も練習場では長いクラブは100%の力を入れて振っておらず、その後に向かったコースでも、早藤キャディーがパター2本とウエッジなどアイアン5本だけを手に持ってラウンド。グリーン上やグリーン周辺の状況確認などにとどめたとみられる。
4日からは公式練習が始まるなど、開幕までに残された時間はまだある。いずれにせよ主役の2人が会場で顔を合わせ、いよいよ大会の盛り上がりの機運が高まってきた。