松山英樹 さあ戦闘態勢 故障抱えるも、連覇へ静かな闘志 マスターズ7日開幕

 パッティングする松山英樹
 練習ラウンドで調整する松山英樹(共同)
2枚

 「米男子ゴルフ・マスターズ・公式練習」(4日、オーガスタ・ナショナルGC=パー72)

 公式練習が始まり、前回覇者の松山英樹(30)=LEXUS=は後半9ホールの練習ラウンドを行った。先に前半を回っていた金谷拓実(23)=Yogibo、アマチュアの中島啓太(21)=日体大4年=に10番ホールから合流して日本勢3人でプレー。3月初旬に痛めた首から背中にかけての故障を抱える中で、コースの状態を確認した。

 コンディションが万全でない中でも、王者の貫禄を示した9ホールだった。14番パー4で第2打をピン上につけた松山は、2メートルほどを沈めてバーディー。公式練習を見にかけつけたパトロンから大歓声が上がった。

 コースに出る前の練習場では、慎重に慎重を重ねて体の状態を確認した。前日と比べてスイングそのものに力強さはあった。ただし1球打つごとにテーピングを施した左肩甲骨周辺をトレーナーにさすってもらうなど、どこか緊張感が漂った。

 それでも正午前に練習ラウンドへ。先に1番ホールから9番までを回っていた金谷と中島の2人に、10番から合流した。

 コース上では、3月初旬に痛めた首から背中にかけた箇所を気にする様子はほぼなかった。12番パー3のグリーン手前の池を横切る「ホーガン・ブリッジ」では、初出場の中島を真ん中に恒例の記念撮影。池越えの16番では、パトロン期待の水切りショットを、手本を示すかのように1番手で披露した。

 観客から「ヒデキ!」と声がかかる中で時折笑顔も見せながら、自分より若い2人を終始リード。中島には「グリーンの状態は日によって違うから気をつけろよ」とアドバイスしたという。

 もちろん、コースの把握にも余念がない。今年から総距離は35ヤード伸び7510ヤードに。11、15番のパー5は、それぞれティーグラウンドが15、20ヤード後方に下がった。15番では第2打地点からウッド系クラブとアイアンで2オンを狙い、池越えの残り100ヤード以内の地点からもショット。2打目が届かない状況も想定した。

 ラウンド後は再び練習場に戻ってアプローチやパッティングを調整し、練習終了は午後5時。100%にはほど遠いのかもしれないが、いよいよ松山が臨戦態勢に入った。

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